
1975年12月。室蘭で最後の旅客列車を見送り、国鉄蒸気機関車と訣別した地、北海道・・・。その日の夕方、D51の牽く貨物列車を撮り終わった後、「もうこれで北海道に来ることは二度とあるまい」と思っていました。その翌年、大井川鐵道でC11が復活、そちらにのめりこみ始めた私には北海道という地は自分とは無縁の地になったはずでした。
ところが、それから2年後、大学受験を終え、時間を持て余す普通の大学生になっていた私は、友人から誘われて冬の北海道に出かけることになりました。「いまさら蒸機のいない北海道に行っても・・・」と最初は気乗りしなかったのですが・・・。
15日間の旅から帰ってきた私は、すっかり蒸機ヌキの北海道の大地に魅せられてしまいました。それから3年間、大学生活が終わるまで、冬3回、夏3回、計6回、総日数にして165日間を北海道で過ごすことになってしまいました。
主に出かけるのは春休み。2月後半から3月中旬にかけてでした。進級のレポートを出し終わると、さっそくリュックを背負って「八甲田」に乗り込んだものです。当時20日間有効だった「北海道ワイド周遊券」を握りしめて・・・。
このころはまだ冬の北海道を訪れる観光客は少なく、冬に北海道に行く、と言うと「スキー?」と聞かれたものです。違うというと「じゃ何しに行くの?」と訝しげに言われました。
ちょうど松山千春の「大空と大地の中で」が流行っていたころでした。
果てしない大空と 広い大地のその中で
何時の日か幸せを 自分の腕でつかむよう
この歌を口ずさみながら、ブリザードの吹く何もない白い大地を実際に歩いてみました・・・。
そんな、もう四半世紀も前の写真を、ちょとノスタルジーに駆られてUPしてしまいました。
もっとも鉄ちゃんではなく「旅ちゃん」になりきっていた頃の写真ですから、風景写真や町の写真が多く、列車もけっこう撮ってはいますがあくまでスナップ程度の写真で、鉄道写真としては見られるシロモノはほとんどありません。できるだけ列車の写真を多く取り上げるようにしたんですが・・・。
ネガの褪色、劣化がひどく荒れた画面の写真ばかりでお見苦しいと思いますが、私の青春の1ページにお付き合いください・・・。このコーナーは何回かに分けてUPしていきます。写真数が膨大なので・・・。
函館〜北の大地のプロローグ 稚内〜最北の地 浜小清水〜流氷 道央〜地図の白地 岬めぐり
以下、徐々に続編をUPしていきます。
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